インディアナ TR-4 2000年モデル レストア奮闘録 (2016.1現在)

 

2015.2に以前から興味のあったトラベルトレーラーを右も左もわからないまま中古車を購入したワケですが問題続出

まず牽引車のボディー剛性の問題やら登録上の連結検討とコマコマとありましたがこの辺はどうにかなるだろうと軽くブッチギっちゃうとして

問題はトレーラー本体でした お店に並んでいた時はパッと見内外共にまぁ~年式相応でこんなもんかなって感じでした

購入前から多少の雨漏りやそれに伴う少々の腐りなどはあるものと理解していました・・・・ が・・・

納車後よくよく見るとこれがけっこう大変な状態で 雨漏りは少々どころかジャジャモレ当たり前!!

ホント少々ではありません小雨でもシッカリ染み込んで来ますし雨量の多い時にはアチラコチラからジャンジャン漏ってきます

ポタポタではなくアチコチあらゆる隙間からツツぅーーー っと。  少し大げさですが外にいるよりはマシと言った感じでした

納車直後と言う事もありお店に文句の一つでもと思いましたが、雨の中 目の前で申し訳なさそうにポツンと停車しているTR-4を見ていると

『まっ これも何かの縁だな』と。 

で、寝ても覚めても調査、問い合わせ、部品調達、切った貼った分解組立・・・  ふぅ

なので内装を自分好みに飾ったりなんてぇーのはあとあと まず雨漏り直してボディーやら走行、電装やら・・・修繕して・・・

 

購入2年目よりようやくなんとか普通に使えるようになりました

 

その他 清水タンク、ガス管、給排水や充電系などこの2年ホントあらゆる改善をしてきました 

 

一部ですがサラッと公開です



まず現在の様子 2016.1



     



以下おもな作業風景です

ではまず雨漏りが酷く一時しのぎでフルコーキングした

ルーフベントカバーは交換

窓枠もすべて外して内部もコーキングします。組み付け時にボルト類は新しい物に交換

 

柱や断熱材は水分をふくんで腐っていました

断熱材なんかはホントもうボロボロで役目を果たしていないどころか、異臭なんかも・・・

雨漏りで一旦染み込んでしまった水分はなかなか乾燥出来ずにいつまでも内部で湿ったままになるのですね

雨漏りの怖いところです

 

腐敗の激しい柱は交換し断熱材を挟んでから壁板を張り付けました 

本当は断熱材の貼り付けは外壁と密着させるようにするらしいのです そうする事で断熱の他に内部結露による浸食防止にもなるそうです。 

天井はだいぶ垂れていたので軽量スチール材を兼用し丈夫に仕上げてみました これにより積雪対策にも効果的かなと思いまして 今では屋根に大人が乗っても全然OKです

 

さてルーフベントの周りからも雨漏りが酷かったのでここら辺も木柱交換補強、断熱処理です

ついでに黄ばんで汚かったので塗装し配線も見直しました

 

ギャレー上の棚内壁を剥がすとこんな感じにグチャグチャでしたので同じような流れで仕上げました

下部もちょっと心配になったのでFFヒーター周りも点検です

んん~ トランス部の配線に少々難ありなので後日。

 

今後みんなでくつろぐであろうテーブルやシート、ベッドの下は清水タンクやバッテリー、ここには写っていませんがその他もろもろ沢山の設備があります

で、状態はと言うと ま、雨漏りの影響でダメダメです

ここもやはり骨格補強、断熱、配線交換等見直ししました

ついでと言っては何ですがテールランプも新調しました

 

当然純正サイズとは異なるので、アルミ板を使ってこんな感じにしてみました ランプは小電力のLEDになります

 

フロアもダメです

ベッド下や下駄箱、ギャレー、棚等その他各部の外装板も全て張替です

骨格はシッカリしていたので外装のみで良いでしょう

画像は骨を残して撤去した時の物です

 

ちょっとトレーラーから離れて連結関係になります

マフラーが熱膨張によりヒッチと干渉してしまうので

マフラーステーの移設とヒッチの一部を加工

それとやはりボディー剛性が心配なのでヒッチはフロアに穴を開けて貫通ボルトと鉄板で補強してみました

固定は部分的にではなくなるべく車体全体に分散させるほうが良いと言われていますし私もそう思います

これで様子見です

 

走行中のマウントのガタつきも気になるので対策してみました これでピクリとも動かず快適爽快

WEB上でカプラーが外れたなどの記事もたまに見かけますからこの辺はキッチリとしたいところです。構造上ちゃんと連結すれば外れる事はまずありません もし外れたら・・・ ゾっとしますね  人任せにせず自身で確認をして下さい

ついでにトレ側のオスカプラーもボロかったので新しくしました 

で結局その後なん度もヒッチ脱着を繰り返して切った貼ったの補強と車体の加工で原型がないほどの大改造となりました

 

ブレーキ、ハブにはとくに大きな損傷はないようでした

電磁石も問題なく通電可動していましたし、ベアリングもガタがないのでとりあえず再利用しましたが、結局後日ガタつき異音発生で交換しました

 

一応全バラして各部グリスUPとすりあわせはしておきます

ハブシールはバラしたついでに社外品ですが新品に交換

ベアリングやシールは規格物なので

高価な純正品でなくても寸法が合えばOK

ちなみに純正はAL-KOです

 

ラバーサスなんかもまぁ~年式相応のヘタリはありそうですが

今のところ深刻なほどではないようです

それよりもサイドブレーキのリターンスプリングがなくなっていたので適当な物で直して、電磁配線もぶらぶらしていたのでブチルテープで防水固定です

Pブレーキレバーも腐ってもげてしまったので修復

 

リアキャリアにアルミBOXを取り付けました

これは半分がゴミ箱でもう半分には発電機を積んでいます

防振防音対策済みです 一応サブBTは100A×3個で対応していますが冬場FFヒーターの盛大に回すブロアの消費が大きいのでロングラン用に、ここからそこそこ綺麗な100Vが取り出せ同時に充電も出来ます

えーそれとトレーラーの場合このようにリアに荷重がかかるような事はNG良くないと言われていますので一応。

 

今まで『トイレ?シャワー?なくてもいいだろ 管理もメンドクサイしさ』なんて思っていたのですが 購入より2年アチコチ走り回って結局あった方が便利…違うっ!!ないと不便と言う事になりフロントにたまたまフリースペースもありましたのでシャワー&トイレルームを増設しました

骨格はアルミ材でドアや壁も薄板張合せの中空にし、ヒンジもアルミ材で作りました。室内はフルコーキングに防水塗装仕上げで、フロント下(写真赤○)部より排出になります。

ボール荷重を計算しながらの増設は材料探しも含め神経を使いました ちなみに構想2ヵ月着手後10日ほどでした

細部完成までは・・・ いつになるかな((笑))

     

で、シャワー&トイレルームに換気扇を取り付けました

近所のホームセンターでダクト換気口を アマ○ンでPC用のファンを購入してこんなふうに加工してみました

これ12V0.14Aと省電で非常に静かなので長時間つけっぱなしでもOKでしょう 

風量もこんなもんで十分でしょう おすすめです

配線に3ピンやら4ピンとか色々ありますが電源以外はパルス線なので無視して構いません

 


 

ここに紹介した作業以外にもト-イングバランス等他色んな勉強があります

これからも色んな事バシバシ起こるでしようし ずっとずっと勉強でしょう

今回思ったのですがキャンピングカーって他人事のうちは夢があってイイけどいざ所有となると大変なんだな~と。とくに古いのはね

それとトレーラーの運転なんですが、ハッキリ言って面白いです

初めて乗った時は上手くいかなくて『こりゃ~マズイな』と思いましたが慣れればそこそこ大丈夫です が

やはり狭い場所や細道でのバックは慣れていても神経を使います

私の場合全長10mほどで短いのですが場所によっては前進でも一か八かみたいな時もあります

そのかわりこれはトレーラーに限った事ではありませんが良いキャンプ地に巡り合えた時には大変嬉しくホッとします

結局のところ他のキャンピングカーと比べて維持から始まり準備、移動、停泊まで考えるとトレーラーは少しだけメンドクサイかも知れません

好みの問題なので何とも言えませんけどね

私はトレーラーで正解 良かったと思っています と言うかここまで来たらそぉ~言うしかありません(笑)  もし乗り換える事があってもまたトレーラーになるかな

 

そこで気になる免許の話ですが 全てのトレーラーに牽引免許が必要になるわけではありません

総重量750㎏以内なら普通免許のみでOKです 私のTR-4も余裕で普通免許のみステップワゴンで牽引なのでオートマ限定で問題ありません

カタログでよく見かける『普通免許でOK』などと書かれているモデルは登録上が750㎏以内と言うことです

牽引車にもよりますが連結総全長も大体が12m前後で乗用車が普通に乗れれば技術的にも問題ないと思います が、

これは私からの勝手な提案なのですが、これから購入予定の方はまず牽引免許を取得してから色々探してみると良いのではと思います

と言いますのもトレーラーは日本モデルも極少数ありますが大きく分けてアメリカとヨーロッパになりほとんどが外車です

一見同じようなタイプやサイズでも実重量が『ん?』だったり 無理(?)に軽量化した750㎏以内と規制にとらわれていない750㎏以上では当然ですが作りが違いますし

日本向け(免許規制の問題で)に作られたモデルだけですと選択肢が狭くなってしまうと思うからです

新車、中古車問わずこれは現車に触れてみないとわからないので、騙されたと思ってドライブがてら色んなお店に出向いてみましょう

そして展示車のフレームシャシーを覗きこんでみたり外壁や内装を優しくコンコンプニュプニュと感触を楽しんでみてください

そうすれば『とりあえず免許取っとくかな』と言う気になるのでは

牽引免許取得自体は教習時間も非常に短くそれほど難しいものではありませんし、あの普通免許取得時の長い期間とメンドクサさは一切ありません

悩んでいるのならサッサと最寄りの教習所へ入校しましょう アレレっと間に卒業です ホントですょ

街中でみかける『ベテランじゃなきゃムリじゃねぇ』なんて 何十トンもある貨物トレーラーをイメージしてはいけません 軽い気持ちでトライしてみましょう

ただ 牽引免許必要サイズのトレーラーですと長時間移動の時に運転交代で問題が出てくるかもしれませんので軽くご家族と要相談で

場合によっては奥様と二人で同時取得もアリだと思います そこは上手にお話してみて下さい

 

あっ それと話だいぶ戻りますが 最初に2000年モデルと書きましたが各部刻印を見ると96年の部品が多いので本当は・・・たぶん1996年製造かな~っと

よくわかりませんが車検書上つまり国内登録が2000年と言う事なんだと思います

 

ま、とにかくコイツと日本列島バシバシ走りまわってます









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