| T秘境 第ニ話 08.07.02 ■ 千葉県 某所 | 
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 2年半ぶりにT秘境にやってきました 今回の目的は前回まわれなかったさらに奥の調査です 沢へ入るまえに長靴に履き替えておく ちなみに携帯は圏外なので、万が一(100が1?)の救援要請は電話では出来ません 
 さて準備ができたら出発 
 
 
 
 
 水深はそれほど深くなく10㎝ほどだが、所々に1mほどの深い場所もあるので注意が必要 水面は光で反射しており水深を確認しずらい 水中には10㎝ほどの小魚が沢山います サラサラと水の音が涼しげだ が 実はココ 湿度は高くムシムシしている 画像からは外れていますが左側に道があるのですが私有地につき侵入禁止です 前回はこの辺りまでしか調査はしていなかった 先へ行きます 水源地区であることから コレより先は徒歩での探索です 
 どんどん奥へ行きます 川幅は広がり だんだん水の音が大きくなってきました 
 
 
 
 やはり小さいながら滝がありました 高さは1.5~2mくらいでしょうか それほどヌルヌルしていないので手を付きながら簡単に登れます 
 
 
 
 
 小さな滝を登ると沢は二手に分かれる 右側が本流で巾も広 左が支流で小さい まず支流を覗いてみましょう 
 
 
 
 支流入り口から間もなく小さな滝が現れる 水流はおだやかで岩肌を舐めるように流れている 
 
 
 
 登りきった上 その先は倒木や何やかんやで山に消えていました 
 
 
 
 それでは本流に戻ります 川幅もあり ゆったりとしています 
 
 
 
 水深は徐々に深さを増し そのぶん流れは穏やかになってきた 聞えるのは水の音、鳥のさえずりだけ イヤイヤ しかし暑い 画像からのイメージとはまったく違う 湿度が高く蒸し暑く 虫が多い 
 
 
 
 水流の増大と共に現れたのは岩の緩やかな落差を流れていて滝とはまた違うように思え 天然の滑り台と言ったところであろうか 
 ・ ん ・・・ 
 さらに奥から水音が響いてくる この先はいったいどうなっているのだろうか 
 
 
 
 居た 激しい音の正体はこの滝だった 高さは20mほどだろうか 勾配もそこそこキツく軽装備ではとても登れない 良く見ると脇にはロープがある ? これを使えと言うことなのか って言うか 上へ行くには使うしかない 問題はこのロープが何にどの様につながれているのか分からない為、不安である 途中で転落すれば かなりヤバイ 
 
 
 
 
 最初は1本だが途中からあと2本が追加されて合計3本のロープが垂れ下がっている どうしようか迷ったが ここまで来たのだから と ロープに手をかけた 直感を無視し 『せっかく来たのだから』 と この様な行動は危険である 自身の能力とてらしあわせて危険と思ったら 引き返す勇気も必要 
 
 
 
 この画像は頂上付近からロープにしがみ付き下に向って撮影した物です 頂上付近の行ける所まで来た コレより先は素人では無理 あまりにも危険 決死の思いで登ってきた 御覧の様に落ちたらタダではすみませんぜアニキ もう恐怖のあまり手も足もガクガク震えております 
 
 
 
 上を覗くと洞窟の様になっいるが、その先はまったく分からない 
 
 
 
 うう~~ さらに上が見えない 飛び移るにはあまりにも危険で たとえ成功しても戻ってこられなくなるでしょうし・・・ コレより先を行くなら別ルート(滝の脇など)の用意が必要となります 取り返しの付かない事故になりそうなので無理は禁物です 
 って言うか 今ココにいるのが精一杯 
 
 
 
 ところでロープの取り付けを確認・・・ 
 あ~~ やっぱアヤシイ 
 半分落ちかけている木の根っ子に簡単に縛ってある 解けたりはしないだろうか? 縛ってある木ごと崩れてしまわないだろうか? 落ちたらヤバイ 長居は無用です 不安を感じながら ロープに刺激をあたえない様にゆっくると慎重に下りて行きます もちろん三本まとめて握り締めています 
 
 
 
 何やかんや 無事 戻ってこれた訳ですが 行かれる方は絶対に無理はしないで下さい 
 この川、今はおとなしくしていますが 暴れた痕跡もありますし 増水した時などは激流化している様にも感じます ひとたび雨が降ればキバをむくのでしょう そして数百年、あるいはそれ以上の長い時を経て この様な神秘的なシーンが作り上げられたのだと 
 
 
 
 下界へ戻ります 
 
 
 
 もし再々調査するときは今回の最奥地から先になりますので 登山的なある程度の準備が必要です とりあえず今回を持ちまして調査終了と致します 
 
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