女鬼隧道(めきずいどう) 10.06.05 ■ 地図 |
三重県道119号線は三重県松阪市から度会町を結ぶ一般県道 1932年(S7)に松坂度会線として着手し1934年(S9)に女鬼隧道が完成し開通となった その後1996(H8)に新女鬼トンネルの完成とともに62年間活躍してきた旧女鬼隧道は静かに目を閉じた
野中側(北側) 幅員を絞る為の置石はあるが軽四輪クラスなら う~んなんとか通過可能? かな
落石や雑草朽木などなく非常に綺麗な状態で ある程度管理されているようだ (右写)おそらくカーブミラーが設置されていたのであろう支柱のみ残されている
女鬼隧道
竣工年1934(S9) 延長103m 幅3m 高さ4m
アーチリンクも含め全てはコンクリートを使用しているようだが これがまたイイ感じに苔生していてヤレ加減も良く重圧感漂い非常に良い レプリカとは言えデザインも良く仕上がっている え~ それとですね ん? と思われた方もいらっしゃると思うのですが 名前 チッと怖くないですか? 多気町には「人を食う鬼が住んでいた」という伝説があり少々怖そうな名前もそこからきたものなのか 私事ですが女性の怖さを知っているだけに・・・ プラス鬼ですよ こりゃ~半端じゃありません ホントに
構造的には高さ4mだが 規制看板は3.3mとなっている 支柱無しで直接貼り付けるという乱暴な仕事だ
強固に施錠されている 壊れた風通しのわずかな隙間からカメラを覗かせてみた
隙間は非常に狭く手のひらが何とか入る程度しかない 覗きこんでも真っ暗で何がなんだか分からない で ポケットサイズのデジカメを手の平にしまい込み勘でシャッターボタンを押した カメラが傾いてしまい 少々見ずらいが 内壁、路面には損傷がないことがわかる 撮影中 何者かに ガバ っと手を捕まれるのではないかと恐怖を感じた
つづいて反対の相鹿瀬側 こちらも余った道路資材で車両の侵入を防いでいる
野中側(北側)にはないセンターラインが設けられているが隧道手前で幅員は絞られラインは消えている 隧道内での四輪同士の離合は不可能である 同時進入を避けるための待避場所はとくに用意されてはいないが 十分なスペースがあり 現役時代にはここで沢山の車両が順番を待っていたのであろう
103mと延長こそ短いが 露出したゴツゴツの岩肌からも難工事であったことが想像出来る
こちらからもわずかな隙間からカメラを突っ込んでみた 遠くに封印された反対側の明かりが確認できる 今後は埋没も含めこれ以上の封鎖処置がされぬよう祈る
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