水呑隧道 (県道219号線) 09.10.11 ■ 地図 |
県道219号線(現道)も交通量はほとんどなく 1980年(S55)竣工の新水呑トンネルも閑散としている そのさらに上を突かれた旧水呑隧道は1914年(T3)竣工で 新トンネル完成までの66年間地域の動脈として村人達に親しまれてきたが 現在 封鎖はされていないが完全に廃化しており とても利用できる状態ではない
さて旧道へと踏み入れてみる 悪魔でも旧道と言う事できめ細やかや管理はされておらず 四輪同士の離合は困難な幅員1.5車線ほどでの狭いものだが アスファルト処理に付け加え一部ではあるがガードレールも設置され走行は快適で問題はない
所々に見られる石積みも不定期なもので当時物であるとおもわれ 近代物とは違い何処か情緒がある 大きな落石こそないが 草木などが散乱しときおりステップにからみつく
情緒ある旧道をゆっくりと登って行くとひらけた場所へでる 大体このような広場が現れた時はその先にはポッカリと隧道が口を開けていることが多い その先に目をやると 何かの道路標識が傾いてはいるが一応立っている
近づけば予想通り 彼はいた 遠近感はあるものの冗談にも大きな口径ではない あたりには湧き水が流れ 人為的な盛土なのか自然崩落による物なのかは不明だが 隧道手前の障害物として立ちはだかっている が バリケードはもちろん通行不能や進入禁止看板などの禁止規制は一切ない 標識は 『現状を見て分かるやろ』 と言わんばかりにヤル気はない
竣工年 1914年(大正3年) 延長295m 幅員3.3m 高さ2.5m
通行を規制するものが一切ないとは言え 御覧のようにどう見ても 『廃隧道』 の一言につきる
大崩落こそないが石で組まれた坑口ももうすぐ100歳を迎えようとしており風化は激しい
徒歩で這い上がり中を覗き込んでみる 古い物だが一部にコンクリでの補修が見受けられる
感度を上げて撮影すると 著しく風化した石積みの奥には荒々しい素彫りが映し出された 深く続く水面もあいまってなんだか分からないが寂しげな印象をうけた
穴から少し離れてまわりを観察していると穴上部(山の中)付近にこんなものがあるのに気づいた 肉眼ではよく見えないのでカメラでズームしてみると こんな感じ なにかを祭っているようだ
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