竹田津隧道

2011.04.30     ■ 地図 N:33.39.29 E:131.33.07

 

 

 

 

左側が 新竹田津トンネル(三代目) 竣工年1987年(S62) 延長1010m 国道213号線 現在の主道

右側が 竹田隧道(二代目)  竣工年1958年(S33) 延長388m

利用量の多い少ないはあるがどちらも現役だ

     


 

 

 

新トンネルの全面スベスベコンクリ仕上げナトリウム灯完備に比べて

竹田津隧道(二代目)の坑内は吹き付け処理と蛍光灯照明によってなんとも味のある仕上がりとなっている

大型車同士の離合は困難を極めるであろう中途半端は幅員だ

立派な新トンネルの出来た現在でも5分に一台程度地元車が訪れ路線バスも通る

 


 

 

 

さて初代竹田津隧道は・・・?

 

ない ない ない

 

現役の竹田津隧道を行ったり来たり 旧道を探すもわからない

と その時 村人を発見し逃がすものかと声をかけ隧道の話をした

すると村人は

『ああ~ ひょっとして・・・』 と切り出してきた

話は盛り上がり場所も確認でき立ち話は結局5分以上にものぼった

『有り難う御座いました』 と言い走り去ろうとした私に老人は思い出したように言った

『けど~ 今はもう入れないよ』  と。

少々ガクッときたが まぁ~とりあえずアリガトサンだ

教えられたとおりに頼り無い細道を行くもどんどん見る見るうちに荒れてきた

 


 

 

で、  う~ん

なんとな~く道って感じ

ここからは徒歩で

 


 

 

居た

というか 居てくれた

 


 

 

竹田津隧道(初代)

 

竣工年 1901年(M34)

延長 360m  素掘り  路面状態 ダート  幅員 一車線規格

 

昭和33年に二代目が完成し廃止となる

現在でも状態は悪いがそのままの姿で残され通行に関して特に規制もなく徒歩での訪問は可能

しかしいくら規制が無いとは言え 現状からしてどう見ても廃隧道で

地図上からも抹消され 我々のようなマニアがたまに訪れる程度で年間訪問者もほぼ0ではないかと思われ

進入には注意が必要だ

 


 

 

 

長年にわたる風化はあるものの

内壁は大きな崩落も無く安定している様子

 


 

 

文化財などに登録されていないため特別な処置もなく

自らの力で風雪に耐えている

今も これからも

そしてまた110回目の暑い夏がくる

 

 

 
 
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