七里沢隧道・一般県道107赤井畑国見線

第ニ話

08.09.14     ■ 地図

 

 

 

「七里沢隧道」

昭和28年竣工(Web検索) 長さ約100m(地図上より算出)

歴史的詳細など経緯は不明 未完成のまま朽ち果てたと言う話もある

確実に言える事はこの道を構成するうえで無くてはならない重要な存在である事だけだ

 


 

 

さて近づいてみましょう

 


 

 

一見大きな崩落も無くある程度安定した廃隧道といったところだろうか

それにしても昭和28年竣工とそう古くないのだがすっかり朽ち果て自然に帰ろうとしている

今まで明治隧道を始め100歳をこえる数々の隧道達に触れてきたがそれらと比べてもかなり激しく老いている印象をうける

 


 

 

 

中を覗き込んでみる

ありゃ~ なんだかガスってるし水溜まってるし・・・

 


 

 

徒歩で確認後 イッキに駆け抜ける

水溜りは入り口から15mほどで深い所で20㎝ほどで底もそれほどぬかってはいなかったので助かった

 


 

 

さらに突き進むと途中から素掘りのほったらかし状態で

さらに先には鉄骨やら板やらが崩れたままでかなり不気味

 


 

 

 

感度を上げて撮影して見ました

一体ナンなんだこの光景は!

帰宅後検索をかけてみたところ、あるサイトから入手した情報ではこの隧道は「矢板工法」のやりかけである可能性があることが判明した

これは何かのアトラクションでもなんでもない   本物である

 


 

 

 

路面状態は相変わらずマディーで慎重に前進する

出口の穴を見ると上から何かぶら下がっているようだし、路面は盛り上がっている様に見える

さらに出口目指して前進すると ・・・

ワっ 凄い!!

 


 

 

 

 

まぁ~ とにかく荒れている

もうガチャガチャでよく見ないと大怪我しそう

 


 

 

鉄骨はバラバラでヒットしたりパンクしない様に慎重に行かねばなりません

普通のパンクで手持ちの道具で修理がきけばよいが、ザックリ切れてしまえばお手上げだ

 


 

 

 

マディーなうえ こんな状態ですから転倒には注意が必要で、体に鉄骨でもブッ刺さってはたまらない

 


 

 

出口付近の内壁はコンクリで仕上げ済みで、先ほどのガチャガチャな鉄骨の部分もこの様な姿になる予定だったと思われる

 


 

 

何とか無事に通過できたものの、先を見てがく然とする

これより先も猛烈な藪で相変わらずの湿地帯だ

正直引き返そうかどうしようかまよったが結局 「行けるところまで・・・」 と突き進む

 


 

 

始めのうちは荒れてはいるものの道であろう形状が確認できる

 


 

 

倒木、落石、崩落、湿地帯、藪、転倒 ・・・

その後もピンチは連発し精神的にも撮影困難となり、これより先の奮闘写真は御座いません

 


 

 

福島県側ゲート 脱出成功

振り返ってみる

度重なるピンチにかつてない疲労感を覚えたこの極悪険道への挑戦には少々ヘコタレまスた

私もバイクも疲れ果て、グッタリと地面に座りこんでしまった

結局普通に走れれば15分ほどで通過できる距離を今回約2時間を必要とした

かんたんな気持ちで道路復旧道具も用意せず、本州でも指折りのこの廃道(現役県道)に突っ込んだ事は大反省すべきだ

 


 

 

宮城県と福島県を結ぶこの猛道は現在も一般県道として登録られ、地図にも明記されている

苦労はしたが、素晴しいお宝物件である事には間違いはない

そしてこの道には隣接する謎の道の存在も多数確認出来ており、今後それらの完全走破を考えている

 

とりあえず  おわり

 

 
 
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