旧三森トンネル

08.05.03     ■ 地図

 

 

 

福島県 猪苗代湖南部 県道6号線(郡山 湖南線)に三森トンネルがある

 

三森トンネル  1992年(H4)竣工 延長1365m 巾6m 高さ4.7m

 

地図上ではこの現役トンネルの上に旧隧道の存在が確認できる

 


 

 

さて  実走行調査です

現トンネル西側に旧道入り口がある

現在通行止めで再整備の予定も無く完全なる廃止を感じさせている

 


 

 

 

え?

ダートですか?

入り口から内部まで全てが未舗装・・・

16年前の現トンネルが完成するまでは現役だったはずである

それほど昔ではないのになぜ舗装路ではないのか

疑問に思いながら前進する

急勾配もなくゆっくりと高度を上げて行くも草が多くなってきた

ん?

なんだか険しくなってきた

 


 

 

 

イヤイヤ

藪藪藪

オイオイ  本当に県道だったのかよ  てか 道なの?

と、 ふと脇を見るとガードレールがあった

どうやら道である(あった)事は確かなようだ

この後もまた藪道はつづく

しかしこのガードレール路面高とほぼ同じ高さで極端に低く ガードレールとしての役割を果たしてはいない

どうやら訳ありのようだ

 


 

 

 

終点?

ではない

正面に見える斜面は 旧三森隧道坑口だ(の はずだ)

駆け上がってみる

これはポータル最上部ではないのか! (右写真)

 


 

 

 

中央部には空気抜きと思われるパイプが設置されており

井戸を埋める時は生抜き(しょうぬき)をしなければならないとか

完全に埋めずに息抜き用のパイプを通しておかなければならない、といったような話しを聞いた事がある

過去ここに空間(隧道)が存在していた事が濃厚だ

Uターンして反対側坑口を確認しにいく

 


 

 

 

気を取り直し反対側へ廻りこんでみる

こちも(左写真)閉鎖されているが西側とは違い路面はアスファルトだ

こちらは現県道から簡易ガードレールが設置されていて

そのガードから数十メ-トルで二つ目(右写真)のガードが現れ

『立ち入り禁止』の看板も設置されている

完全なる廃道で車両はもちろん徒歩でも侵入を禁止している

 


 

 

アスファルト路を行く

 


 

 

と!

なんだこれは !!

土が盛られている

エンジンガードをガリガリ擦りながら先へ・・・

 


 

 

てっ

 

結局またかよ!

 


 

 

 

ようやくたどり着いた広場には西側と同じ様な光景が

こちらは完璧に埋められておりポータル最上部すら確認できない

ただ脇にはコンクリートの壁があり過去ここに隧道があった事がうかがえる

斜面を登りいきったところは広場になっている

見下ろしてみる(右写真)

位置的にはちょうど足元付近がポータル最上部だ(のはず)

 


 

 

なにやら看板が立てられている 看板をみると

『遺跡』?  があるらしい

ここ三森遺跡は地形的にも大変珍しい物であるらしい

なるほど

旧隧道をこんなやり方で永眠させたのもどうやらこの遺跡が関係しているように感じる

旧道にしてもわざわざ土を盛り草木が生えやすくしているようだ

ガードレールの高さがおかしかったのも盛り土した為ではないか

役目を終えた道路や隧道はいつまでも放置せず山に還すという事だ

 

 

おわり

 

 

 
 
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