稲沢隧道

09.04.13     ■ 地図

 

 

 

 

福島県国道118号線わきから進入

地図上からも完全に抹消されており

入り口は非常にわかりにくく何度も行ったり来たりでようやく発見できた

 


 

 

 

倉庫脇から入るわけですが、幅員も軽トラサイズで民地のようだ

奥を覗きこんでみる が

ごらんの様に手入れはされていない様でかろうじて道かな と わかる程度のショボ道である

奥へ行くにつれて四輪のものであろうワダチが確認でき

さらに進むと狭いながら完全なる道と変化してくる

 


 

 

そして何の前触れも無く巨大で不気味な白い岩肌の出現と共にそれは現れた

穴だ

『通行止』 看板が設置されている

確かに崩落によりほとんど埋もれてはいるが

上部に人がやっと入れるほどの空間が確認できる

 


 

 

稲沢隧道

 

1888年(明治21年)竣工 延長約30m  幅員2.4m 町道

 


 

 

 

不安定な崩落斜面をはい上がりハンドライトで中を覗き込んでみる (単独タイマー撮影)

やはり空間が存在した

内部も崩落し水溜りがあり少々不安はあるが出口の明かりも確認でき、『これは行ける』 と

コンクリポータルは入り口のみで近年になってから補強されたようだ

 


 

 

 

侵入してみると奥に明かりが二つ確認できる

下の穴が本来の隧道の坑口で、上の穴は崩落により出来た穴だ

とにかくアチコチ崩落しているので足元はもちろん頭上にも注意が必要

侵入口とは違い内部は想像以上に広く

隧道と言うよりは天然洞窟と言った方がしっくりくる

 


 

 

 

いよいよ反対側出口付近。 内部からの風景を撮影

反対側もコンクリで補強されている

この補強が無ければ隧道と確認できないほど激しく崩落し自然に還ろうとしている

 


 

 

 

反対側へ出て 隧道を撮影

倒木やらで荒れてはいるものの道である事がわかる

 


 

 

さて、再度反対側より侵入  (単独タイマー撮影)

年代的に当然手掘りであったはず

ノミ(掘削道具)などの跡を探したのですが発見できませんでした

痛みの激しさからも補強工事の緊急性を感じる

しかしこの隧道はこれ以上の延命処置である補強など本当に望んでいるのか疑問である

むしろ自然に還る事を望んでいる様にも感じ取れる

 

 

 

 
 
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