雛鶴隧道

08.06.14     ■ 地図

 

 

 

山梨県 県道35号線 山梨県都留市・秋山村の境にある 新雛鶴トンネル

1986年(S60年)竣工 延長602m 幅員6m 高さ4.5m  コンクリ-ト 照明、狭いながら歩道完備

さて 旧隧道を覗いて見ましょう

 


 

 

 

今回は秋山村から新トンネルをくぐり抜けて都留市側からお邪魔させていただくとしよう

新トンネルを抜け ややキツメのコ-ナーをクリアしたすぐ右に旧道入り口がある

なんて事ない枝道でコレと言って何も看板はない

 


 

 

 

しばらくすると看板が現れる

『旧雛鶴トンネル通行止めのため  通り抜けできません』

との事だ

ここでガッカリするのはまだ早い

どの様な処置で通行止めされているのかまだわからない

もしかしたら人によっては通行可能かもしれない

 


 

 

先ほどの看板からさらに前進すると だんだん怪しさが増してくる

写真のこの現場も崩落があったようでかたずけられているが完全なものではなく幅員はかなり狭くなってしまっている

草木土の状態からも最近の出来事の様だ

 


 

 

さらに前進する

伐採作業中のようで山の上のほうからチェンソーのエンジン音が聞えます

どうやら山中で伐採した木々はこうして下にある道路にブン投げて後でこのカゴに綺麗に積み上げて回収するみたいだ

通過のさいは一撃食らわないように注意が必要だ

 


 

 

そして道は終わっていた・・・

じゃなくて 奥に・・・・

 


 

 

雛鶴隧道

 

1934年(昭和9年)竣工 幅員不明(普通車の離合不可サイズ) 高さ3.5m 延長252m

 

内壁コンクリート・素掘り  アスファルト路面

バイクでは無理だが徒歩やチャリなら簡単にパスできてしまう

安っぽい格子のみの処置しかしていない

「高さ3.5m」の看板がある

久々に訪れた車両に気付いたのか こちらを見て私に高さ制限の指示を出してきた

もうココを通る車両などいないのに・・・

私は 「ご苦労様」 と一声かけ 頭にはライト、片手にカメラ姿で通り過ぎた

 


 

 

 

坑口は全てコンクリートで仕上げられている

各所小さな亀裂はあるものの 恐怖を感じさせるほどの物ではない

 


 

 

とりあえず覗き込んでみる

そこにはヒンヤリと静まりかえった時があった

・・・  やっぱ チト 怖ぇ~

昭和初期の比較的新しい物件で、坑口もコンクリではあるが 何だか空気が重い

やっぱ どうしようか・・・

よし

突撃

侵入して間もなく異変が

 


 

 

おい!

 

素掘りか!!

 

実際は真っ暗で 感度を上げて撮影しています

行かれる方はハンドライト等必要です

真っ暗で歩行できません

 


 

 

だから言ったろ! 油断しちゃ~いけねぇ ってさ

 

もう 完全に洞窟

昭和9年の竣工から新トンネルが完成する昭和60年の約50年間、この坑道を利用していたはずだが・・・

幅員も狭く、普通車同士の離合は出来ないサイズだ

照明設備などもなく 私の様なマニアならともかく 当時の通行者、とくに子供などはかなりの恐怖を感じていたに違いない

しかしこの状態で昭和60年まで現役だったとはね~

 


 

 

秋山側坑口が近づいてきたと同時に内壁はコンクリ-トで補強されている

小規模ではありますがアチコチ崩落しています

やはり時間経過と共に崩落はまぬがれることは出来ない

形あるものはいつかは壊れるのです

ココまで来て何だか急にものすげ~恐怖が襲いかかってきた

くどい様だが肉眼では真っ暗で何も見えない

後ろを振りかえるのが妙に怖く感じた

無理に振り向くのはやめておいた

 


 

 

秋山側も同じ格子で通行止めです

湿度もそれほど高くなく 水溜りなどもほとんどない  

外に出て 秋山側ポータルを拝ませてもらいます

 


 

 

こちらの坑口は形状が少々違うようで、コンクリの年代も都留市側よりも新しいように感じます

今の状況から見ても分かるように、軟弱盤で崩落しやすいことが分かる

 


 

 

後年 修復工事されたのではないだろうか

扁額などここが雛鶴隧道である事の明記は何処にもない

さて

入りたくないないけどまた同じコースでバイクまで戻ります

そう  何かを感じながら・・・

 

 

 
 
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