笹子隧道

10.05.15     ■ 地図

 

 

 

笹子峠は東京~長野間を結ぶ甲州街道の随一の難所であり

何本ものトンネルが峠の下を貫いてる

そのうちの一本

幹線道路として活躍してきた旧道を

ご紹介したいと思います

 


 

 

山梨県 県道212号 日影笹子線

 

1958年(S33)新トンネルの完成までの20年間甲州街道の交通を支えてきた

新道(現甲州街道) 、新笹子トンネルの開通と共に県道へと降格された

現国道20号線(甲州街道)の旧道です

 

ちなみに新トンネル(現国道20号線)は開通当初 日本道路公団管理下のもと有料道路であったが

13年後の1971年(S46)に償還完了により無料化された

 


 

 

 

のっけからセンターラインのない乗用車の離合パッツパツ規格ではあるが

全線舗装路で幅員もほぼ同じで安定している

登るにつれ右へ左へと九十九折れが連打するが交通量は極めて少なく

林間をリラックスして走ることができる

 


 

 

途中にゲートが設置されているが

冬季閉鎖用の物で 冬季以外は通常開放されている

ゲートに貼り付けられている簡易看板には

『閉鎖期間は12中旬~4月中旬まで』 とある

この辺りはゲート閉鎖時にUターンできるように広場になっている

そしてこの先ちょっと行くとそれは現れた

 


 

 

笹子隧道

 

1938年(S13)竣工 延長240m 幅員3m

 

峠の頂上のほぼ真下を貫いている

坑門に飾られた洋風の2本柱が特徴であり

1998年(H10)に登録有形文化財に登録されている

現在の姿は近年最新の技術(PCL工法)により改修工事らしいです

 


 

 

 

御覧のように車同士の離合は不可能で 車とバイクですら 

ん!? と言う幅だ

坑内に照明はないが比較的明るく清潔そのものだ

私的にはもう少し当時の匂いを大切にして頂ければ良かったな と

 


 

 

湧き水、落石もなく 虫一匹いないこの空間

この高高度な壁の裏側にはどんな姿が封印されているのか

 


 

 

 

こちら反対側坑口

あの2本柱もなく飾りっけなしのコンクリ-ト仕上げで

え? なんでこんなに違うの? と思わず声に出してしまうほど粗末だ

 

 

 
 
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