吹上隧道(ふきあげずいどう)

第一話

08.04.04     ■ 地図

 

 

東京都青梅市の黒沢と成木との境目にあるトンネルで 新・旧・旧旧と、3代のトンネルが現存している

新吹上トンネルは1989年(S63年)竣工で立派な現代トンネルで、大型トラックの離合も問題なくこなし歩道も照明も完備されている

1953年(S28年)竣工の旧トンネル(吹上隧道)は現在歩行者道として現役だが

現状は利用者はほとんど無く管理状態の悪さからも形ばかりの現役で近年廃止されそうな感じが受けて取れる

旧旧隧道は1904年(M37年)竣工で、すでに100年以上が経過しており現在は廃止されている

切石積リングを煉瓦で包みこんでおり なかなかの上玉物件です

現道の黒沢からのアプローチはゲートにより閉鎖されているが成木側旧トンネル手前の旧成木街道から侵入可能だ

しかし入り口からしばらくの間が登山道のような道で、崩落箇所もあるので、チャリやバイクでの侵入はやめておいたほうが無難

足元に気を付けて、徒歩をおススメします

 

 

新吹上トンネル

『吹トン』の愛称で知られているこの現代トンネルは 全長604m、幅7.0m、高さ4.7mで1989年(S63年)竣工

この新トンネルは吹上峠の下をくぐり抜けるようになり、交通の面で楽になった

交通量はそこそこ多い

 


 

 

さて旧隧道はと言うと新トンネルの手前脇に『ココだよ~』と言っているかの様にウェルカム状態

車止めがあるので四輪はココまで 二輪以下はさらに先へ ( こちらは黒沢側です)

 


 

 

侵入後すぐに旧隧道が姿をあらわす

 


 

 

旧吹上隧道   全長245m、幅5.5m、高さ4.2m 1953(S28年)年竣工

 

廃止(車道としては)されてから約10年が経っている為、蓄積物で路面は覆われつつあり幅員は二分の一ほどだが

通行には問題はない

新吹上トンネルが出来上がる前の峠道でセンターラインも薄っすらと残っている

 


 

 

こちらは反対側(成木側)です

現在歩行者道として利用している為、 照明の電気は点いている

しかし不気味で暗い ホント暗い 懐中電灯が必要なくらいだ

黒沢側同様に『落石注意』の看板があるが 通行を禁止するものではない

しばらくここでウロウロしていたが通行者は私以外に誰もいない 

年間何人の人がここを利用するのだろうか

 


 

 

旧成木街道(成木側)

 


 

 

『成木街道』

車道としてではないが現在も現役

さて、初代明治隧道はと言うと・・・

つづく



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