万世大路(ばんせいたいろ) 第ニ話

07.05.27     ■ 地図

 

 

 

そして先ほどの石碑のすぐ先に現れたのは

 


 

 

 

二ツ小屋隧道 (ふたつこやずいどう)   延長384m

 

崩落が続く大変な難工事だったと言う 

明治14年に開通、現在の姿は昭和9年に改築された物で

一見丈夫そうだが 内部の痛みは激しく着実に崩壊へのカウントは刻まれている様だ

隧道特有のヒンヤリとした感じが何とも言えなく心地よい

下の写真を御覧下さい

 


 

 

 

こんな感じで崩落している箇所が多く見られる

右側の写真をよく見てください  天井が破れているのが解るでしょうか

破れた所からは水が流れ込み 辺りは水浸しです

隧道内はこの滴り落ちる水の音だけがこだましている

出口が見えている事もあるがこれだけの迫力物件にもかかわらず不思議と恐怖は感じない

 


 

 

 

鳥 川 橋  長さ23m

 

二ツ小屋隧道を出て心地よい緑の中をしばらく進むと橋が現れる

昭和10年頃に架け替えられた物で けっこうくたびれている

橋の前後は少々マディー

 


 

 

橋を渡り荒れたダートを進みます

だんだん緑も濃くなってきました この辺りまでは四輪でもOKでしょう

しかし この後・・・

 


 

 

どんどん道は怪しさを増して行き

 


 

 

とうとうタイヤ一本分になり

 


 

 

ついに出ました

崩落

写真では良く分からないと思いますが これがまた結構厳しい

右も左も崩落しており 真ん中タイヤ一本分だけが残っている(赤い点線部)

しかも残された部分はヌルヌルのデコボコでカーブしていて距離もそこそこある

バイクを押して行くにも足場すらない バイクで進むには乗車したまま一か八かでいっきに駆け抜けるしかない

 バランスを崩せば 右側は10数m下の川へ 左側もやはり10数m下の谷へ

ま~ 落ちても死にはしないだろうが 骨折くらいの覚悟が必要だ

もちろん転落後バイクを引き上げる事は出来ない

それとこの万世大路は車両での完抜きが出来ないと言う情報も聞いている

と言う事は偶然にもうまくここをバイクで通過出来ても完抜き出来ない以上またここを通過しなければならない

一度は成功しても帰り道の二度目も無事通過出来る補償はどこにもない

偶然が二度も続くとは思えない

しかし探索をあきらめる訳にはいかない

なぜならこの先に国宝級物件の存在がある事を知っているからだ

で  ここから先は・・・

徒歩で行きます

問題はここからその物件までの距離が分からないと言う事です

不安を抱えながら軽装でカメラ片手に歩き始める

 

 

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